IT企業で在宅のシステムエンジニアとして働く宮城理人は、夜の路地で今にも消えてしまいそうに倒れ込む青年・春に出会う。<br />面倒事だと感じていたものの、行く宛もない彼を保護することにした。<br />‘売春’‘暴力’‘歪な家族’―――。<br />傷つき、凍てついた春とあたたかな理人の心。<br />次第に人の温もりを覚え始めた春に更なる魔の手が忍び寄る――。<br />