古都京都の中で、竜は静かに淵に潜んでいた。<br />いつか天に昇る日が来ることを心に誓いながら……。<br />人生の岐路に立った主人公・鏡川竜二が、自分を見つめ直し、信念と努力によってたくましく成長していく。<br />美しい京都の自然風物とともに描かれる人情や、青春期の苦悩と葛藤。<br />時代をこえて共感を呼ぶ、人生の教訓に満ちた物語。<br />【『小説 竹の子の時代』 『小説 若竹の時代』につづく 待望の書き下ろし教養小説】