策士な宰相閣下は笑わない間者を離さない
王家の間者を裏家業としている子爵家の娘・セシリアは、表の世界では王妃付きとして行儀見習いをしている‘笑わない侍女’。
ある日、間者としての判断の誤りから命の危険に晒され、とっさに庇ってくれた宰相ライナスに怪我を負わせてしまう。
若き宰相ライナスは、セシリアが子爵家の養女となったばかりの幼い頃に出会い、ガーベラの花を贈ってくれた人物だった。
セシリアは、手に怪我を負ったライナスの補佐をするために、宰相付きの侍女として働くことに。
間者だと知っているのに真摯な態度で、彼女を守ろうとしてくれるライナスに、どんどん惹かれていくセシリア。
そんな中彼女に与えられた新たな任務は、謀反を企てている可能性がある男に気に入られ、身体で籠絡し情報を引き出せ、という内容だった――
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