午後十時十二分の朝焼け
主人公の御薬袋 若人(みない わかと)はトラウマを抱えている。
新卒で入社した会社がいわゆるブラック企業で、心身ともにボロボロになり、転職した今でもその時に負った傷に囚われているのだ。
ある日、そんな御薬袋の前に彼が一番苦手とするタイプの人間、魔窟 宗介(まくつ そうすけ)が会社の新入社員として現れた。
御薬袋から見た魔窟は、悩みや苦労なんか知らないような、キラキラした人間に見えた。
しかし会社での関りが増えていくうちに、魔窟にも抱えているものがあるのではと御薬袋は気付き始める。
二人は徐々に仕事以外でも仲を深め、お互いに惹かれあっていった。
だが距離が縮まろうとする度に、お互いのトラウマや障害が二人を引き離す。
今まで自分のトラウマと向き合うことを避けていた二人だったが、自分の気持ちや相手を愛する気持ちと向き合おうと……
更新中です。しばらくお待ちください。