くちびるにウエハース
伝説の句集『脱衣場のアリス』から21年、待望の新作。
〈私〉たちの言葉で、世界をはみだし続ける川柳作家・なかはられいこ。
地に足のついた場所から光をともなって描かれる作品をベースに、アメリカ同時多発テロ事件をテーマとして高く評価された連作「2001/09/11」を含む、全219句を収録。
作品のことばに、不思議なひかりがやどり、あるいは、切なげなかげりが広がる。
それら全てを吸収して、作品の世界の豊穣に繋げたのが、本書『くちびるにウエハース』だ。
実に二十一年ぶりとなる第三句集である。
(荻原裕幸「解説 無敵のアリス」より)
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