大台ヶ原の妖怪一本足たたら伝説
大台ヶ原といえば、妖怪の噺が話題となる。
編集室既刊本「大台ヶ原開山行者の生涯」の読者から有名な大台の妖怪について書いてくれという要望を多く頂き、この度ようやく完成出版の運びとなったのが本書です。
皆様よくご存じの如く、日本百名山の大台山は明治の初めまで妖怪の棲む山として人々におそれられていました。
このお山は気象変動が極端に激しく、厳冬・降雨世界第二位など、まさに魔の山に等しいものでした。
遭難なども多く、人間をよせつけない魔力を備えていたのです。
そんな中明治初頭一人の若き行者が単身入山し、「決して恐ろしい処ではなく、自然と一体になれる楽園」であることを証明しました。
この様子は前出「開山行者の生涯」でみることができます。
その後、人々の注目を集め年間(11月?4月除く)多くの登山者で賑わっています。
希に見る特異な気象条件を背負ってきた大台の変遷!そこに多くの怪談話が生まれたのです。
本書では、それらの中で特に有名な噺を古書や言い伝えを基に選りだしました。
また、妖怪噺のみならず山特有の自然環境についても可能な限り網羅しました。
なかでも、絶滅した日本オオカミ談などは貴重な言い伝えとなっております。
自然の楽園大台の今をお楽しみください。
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