高司浩二郎はたった一人で生きてきた。<br />その技術も地位も金も、全ては自分の為にしかならない。<br />だが、ある時であった千鶴という一回り離れた妹のような女性に出会い、それは変わっていく。<br />浩二郎の価値観も何もかもが変わっていく。<br />それは決して怖いことではなく、彼はただ幸福を感じていた。<br />だが、その幸福のためには犠牲にしなければいけないものもあり……。<br />彼が手に入れるものと失うものとは……。<br />