バラの棘に憧れて
イタリアンレストランでシェフをやっている白辻冬弥の裏稼業は吸血鬼ハンターだ。
物心ついた時から吸血鬼狩りとして生きていた彼の常識は、1人の女吸血鬼との出会いによって変わっていく。
あろうことか、彼は生まれて初めての初恋を吸血鬼に捧げてしまったのだ。
彼女は人の血ではなくバラの精気だけを吸って生きる強く気高い女性だった。
それでも彼女を狩らねばならない。
冬弥は彼女を狩るためと自分に言い聞かせるが、実際にやっているのはデートへのお誘いというチグハグな行動。
同僚にからかわれ、自分の変化に戸惑う冬弥。
そんな彼の元に、別のハンターが彼女を狩りに行ったという報告が……
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