お腹の中に授かった命を、繰り返し失ってしまった私。<br />命を失う恐怖感と子供を授かりたい願望がシーソーのように振れ続けている。<br />苦しい治療で蝕まれる身体。<br />夫と痛みを分かち合えないつらさに、病んでいく私。<br />妻を気遣う夫の行動も苦しむ私には届かず、すれ違いが積み重なっていく。<br />期待と落胆を何度も繰り返して、ふれる私の心が辿りついた先は──