西荻窪・深山古書店の奇書
「深山古書店には気をつけろ」 宅配ドライバーとして働き出した一本木に、先輩ドライバーから与えられた忠告だ。
その古書店は西荻窪の住宅街にぽつんと建っていた。
店主は深山凛太郎という、室内でも帽子をかぶり、和洋折衷で奇妙な服装に身を包んだ年齢不詳の怪しい男。
一本木に対し、初対面から「凛太郎お兄さんって呼んでくださいねえ!」と人懐こく笑いかけてきたのだが、彼はその見た目よりもさらに怪しい趣味を持っていた。
この世界とは異なる別の世界――‘異世界’に繋がる扉となる本「奇書」のコレクターだったのだ。
凛太郎に巻き込まれる形で、奇書の世界へ入ることになってしまった一本木の運命は……!?
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