傀儡王と花売りの聖女
父の急逝によりルティアルノ国王となったチャービル三世は悩んでいた。
歳若くして国王となったため、政の実権は周囲に握られ飾りばかりの国王となっている自身の不甲斐なさ、そして「国王は20歳の誕生日を迎えるまでに妻を娶らなければならない」というルティアルノ国のしきたりに。
あと半年で20歳になろうというチャービルは、決められた政略結婚ではなく心から愛する女性との結婚を望んでいたのだ。
そんなある日、チャービルは舞踏会で一人の娘に目を留める。
それは后候補の貴族の娘ではなく、貴族の娘に仕える侍女・ソフィアだった。
以前から町で奉仕活動に勤しむソフィアの姿を見つめていたチャービルは、周囲の反対を押し切りソフィアを后候補者に加えてしまう。
ソフィアの隠された事情も知らぬまま……。
慎ましやかな今までの暮らしが一変、后候補者間の争いに参加させられることになったソフィアの運命は……!?
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