失恋の痛手は過保護な御曹司が癒してくれてます
仕事納めの日、美月は微熱があった。
忘年会を断り、久しぶりに同棲中の恋人の英志とゆっくりすごすべく家路を急ぐ。
だが、帰宅した美月が見たのは、なんと別の女性と抱き合っていた英志の姿だった。
慌てるわけでも悪びれるわけでもない英志は、あろうことか、美月に「出ていけ!」とまで。
その理不尽さにいたたまれず、美月は身ひとつで家を出ていった。
年末。
凍てつくような寒さの中、公園で行くあてを思案するうち、美月の体調はどんどん悪化して激しい眠気に襲われる。
誰かが声をかけてくれた……までは憶えている。
気がつけば高層マンションの一室の極上のベッドの上で休んでいた。
昨夜のことを反芻する美月の前に現れたのは、この部屋の持ち主でもある斎木。
送っていくと言われたものの、美月には帰る場所がない。
美月のはっきりしない態度に斎木は「ここに住めばいい」と提案をしてくれる。
美月のために食事まで用意してくれていて……。
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