こじらせ侯爵、メイド志願の乙女と恋に落ちる
修道女見習いのイルゼのもとへ、ある日、謎の老婦人メグが訪ねてくる。
持ち込まれたのは、女性を毛嫌いしている甥侯爵との見合い話。
戸惑うイルゼだったが、これも修行のうちと修道院から送り出され、メグにエディヘルト侯爵と引き合わされた。
当主のジークムントは女嫌いどころか人嫌いのようで、使用人も寄せつけず、大きな屋敷にたった一人で住んでいる。
庭も部屋も荒れ放題。
「結婚するつもりなどない」と断固拒絶する侯爵に、イルゼは修道院を磨き上げた経験から、埃をかぶった部屋が気になって仕方がない。
それに食事は? 洗濯は? 私を花嫁候補ではなく、使用人として雇っていただけないか。
イルゼの口をついたのはそんな言葉だった。
もともと結婚願望はゼロのイルゼ。
甲斐甲斐しく働く彼女はジークムントの心をほぐしていくが、ある日彼の秘密を知ってしまい……。
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