初恋の伯爵令息は惜しみない愛と才覚で没落令嬢を救い出す
クロイツァー子爵令嬢カロリーネは、かつて父の経営するレース工場で出会ったシャルマ伯爵の息子オリヴァーとの淡い初恋を大切に胸に秘めている。
無理な事業拡大から母を亡くし、やがては事業に失敗した父も母のあとを追うよう逝ってしまった。
借金はすべて返済した、遠からずお前に迎えがくると言い残して……。
やがて天涯孤独となり、爵位もはく奪されたカロリーネにシャルマ家から縁談を伝える手紙が届く。
もしやオリヴァー? だが、迎えの馬車に乗り込み連れていかれたのは、ぞっとするような蔑みの言葉を吐く先代からシャルマ伯爵位を継いだデニスという男のもとだった。
クロイツァー家には未回収の貸付があり、その借金のカタにカロリーネを後妻として娶るという。
そしてまだ混乱して現実を受け入れられていないカロリーネの目の前に現れたのは……。
デニスが告げる、「私の甥、オリヴァーだ」
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