君が教えてくれた恋
優秀な魔術師だったアシュリーは、とある理由から騎士団に入るという夢を諦め、祖父から受け継いだ路地裏の小さな古本屋を営んでいる。
ある日、古本屋へひとりの青年が訪れる。
恋物語を探しているという彼、ライナスに魔術書しか置いていないことを説明すると、彼はなぜか目を輝かせた。
聞けば、騎士団の魔術師になりたかったが魔力が足りず、今は貴族令嬢の護衛をしているという。
年頃だというのに浮いた話のひとつもないことを心配した令嬢から、「恋物語でも読めば恋愛に興味が持てるのでは」と勧められ、恋物語を探していたらしい。
言葉をかわすうち、ふたりは意気投合し、アシュリーは彼に魔術を教えることになる。
ライナスは休みのたびに古本屋を訪れるようになり、アシュリーはそれを心待ちにするようになっていく。
そんなある日、ふたりはアシュリーの祖父が遺した一冊の恋物語を見つける。
まだ恋を知らないふたりは、興味津々に物語に目を通していくが……。
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