「あなたはどのように育ち、誰に愛され、誰に愛されなかった。<br />そして誰を愛そうとした。<br />あなたは何と言った。<br />あなたの最後の言葉は何だったのだ。<br />」北海道の道東、長閑な町の高校で校長の殺人事件が発生した。<br />寒別署の村雨と加賀が捜査を開始する。<br />辿り着く、殺人犯の悲しい生い立ち。<br />なぜ殺人を犯すのか。<br />……そして、哀しくも救いのラスト。<br />道警、道教委を揺るがした裏金問題、教師の過酷な現実、苦悩と喜び。<br />高校教師歴35年の著者が、全国の先生に捧げる鎮魂の書。<br />