古都(アイテーリア)の季節は、夏から秋へと移ろいつつあった。<br />居酒屋「のぶ」はいつものように営業を続けており、日々の仕事に疲れた人々は、美味い酒と料理で元気を取り戻している。<br />そんな「のぶ」へやってきた一人の男。<br />彼は大事な晩餐会を前にしてスランプに陥っている〈四翼の獅子〉亭の副料理長だった……。<br />仕事が人と人を結び、疲れた身体を一杯の酒が癒やしていく。<br />読めばお腹が空いてくる異世界グルメファンタジー、第5弾。<br />