看守の信念
『看守の流儀』のあの衝撃を、まさかこんな手で飛び越えてくるなんて!前作に驚いた人にこそ読んでほしい。
――大矢博子(書評家)特殊な舞台(刑務所)、普遍的なドラマそして再び炸裂する仕掛け(ギミック)!やってくれるじゃないか。
――西上心太(書評家)模範囚の失踪、集団食中毒事件、火の気のないところで起きた火災……刑務官たちの信念が問われる事件。
その時、敏腕刑務官・火石に不穏な噂が――傑作『看守の流儀』に続く待望の刑務所ミステリー。
「悩み抜いてたどりついたのは、乗り越えるのでも、逃げるのでもなく、結局、ただ抱えて生きていくしかないという思いでした」第一話「しゃくぜん」釈放前の更生プログラムに参加した模範囚が、外出先で姿を消した。
発見されるまでの「空白の30分」で何が起きたのか?第二話「甘シャリ」刑務所内で行われた運動会の翌日、集団食中毒事件が発生。
果たして故意の犯行なのか。
炊事係の受刑者が容疑者に浮上するが……。
第三話「赤犬」古い備品保管庫で原因不明の火災が起きた。
火の気もなく、人の出入りもなかったはずの密室でいったいどうして?第四話「がて」窃盗の常習犯である受刑者の心の拠り所は、あるジャズシンガーとの文通。
しかし、その女性は実在していなかった――。
第五話「チンコロ」「また殺される」と書かれた匿名の投書が刑務所に届く。
差出人は元受刑者か。
そして、投書に隠された意味とは?(著者プロフィール)城山真一1972年、石川県生まれ。
金沢大学法学部卒業。
2015年に『ブラック・ヴィーナス 投資の女神』で第14回『こ のミステリーがすごい!』大賞を受賞。
他の著書に『仕掛ける』『看守の流儀』(以上、宝島社)、『相 続レストラン』(KADOKAWA)、『ダブルバインド』(双葉社) など。
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