約十年ぶりに再会した優希と淳之介。<br />旧交を温める二人の会話は、二人の憧れの人物「タケシ」の話になった途端、大きく食い違い始める。<br />タケシをバレーボール選手と信じる淳之介と、絵本の登場人物だという優希。<br />記憶に自信が持てなくなり、戸惑う二人は心理学者の晴川を訪ねるが、どちらの記憶も「虚偽記憶」――他人の’明確な意図で’書き換えられた嘘の記憶だと告げられる。<br />記憶をめぐる、恋愛ミステリー。<br />