日本橋にある一膳飯屋’塩梅屋’では、季蔵とおき玖が、お正月の飾り物である食積の準備に余念がなかった。<br />食積は、あられの他、海の幸山の幸に、柏や裏白の葉を添えるのだ。<br />そんなある日、季蔵を兄と慕う豪介から「近所に住む船宿の主人を殺した犯人を捕まえたい」と相談される。<br />一方、塩梅屋の食積に添えた裏白の葉の間に、ご禁制の貝玉(真珠)が見つかった。<br />一体誰が何の目的で、隠したのか!? 義理と人情の人気捕物帖シリーズ、第四弾。<br />