志賀倫成は、大手出版社の雑誌『週刊春潮』の副編集長。<br />スキャンダル記事に自負を持ち、充実した編集者生活を送ってきた。<br />しかし、大学生の息子・健輔にストーカー殺人を犯して自殺したという疑いがかかる。<br />彼の幸福は崩れ去り、取材対象からも罵倒される日々に精神がすり潰されていく。<br />だが被害者遺族である奈々美と出会い……。<br />圧倒的筆致で真実と愛を描く、傑作ミステリー(解説・西原理恵子)。<br />