中国前漢の時代。<br />若き武帝・劉徹は、匈奴の脅威に対し、侵攻することで活路を見出そうとしていた。<br />戦果を挙げ、その武才を揮う衛青は、騎馬隊を率いて匈奴を打ち破り、念願の河南を奪還することに成功する。<br />一方、劉徹の命で西域を旅する張騫は、匈奴の地で囚われの身になっていた――。<br />若き眼差しで国を旅する司馬遷。<br />そして、類希なる武才で頭角を現わす霍去病。<br />激動の時代が今、動きはじめる。<br />北方版『史記』、待望の第二巻。<br />(解説・細谷正充)