料理人季蔵捕物控
季蔵の弟分である豪助が、雪見膳の準備で忙しい一膳飯屋’塩梅屋’にやってきた。
近くの今川稲荷で、手の骨が出たらしい。
真相を確かめるため、季蔵に同行して欲しいという。
早速現場に向かった二人が地面を掘ると、町人の男らしき人骨と共に、小さな’桜の印’が出てきた。
それは十年前に流行した相愛まんじゅうに入っていたものだった……。
季蔵は死体を成仏させるため’印’を手がかりに事件を追うが――(「相愛まんじゅう」より)。
「相愛まんじゅう」「希望餅」「牛蒡孝行」「思い出鍋」の全四篇を収録。
人を想う気持ちを美味しい料理に込めた人気シリーズ、記念すべき第十弾!
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