着物始末暦
柳原の土手で古着屋を営む六助は、朝からそわそわしていた。
なぜなら今日は、昔からの古馴染みで、着物始末の職人・余一と、一膳飯屋の看板娘・お糸の、待ちに待った祝言の日だからだ。
めでたい日ではあるが、己の事に無頓着な余一が支度に手を抜きやしないかと心配な六助は、身支度を整え余一の元へ向かった。
そんな折、京の老舗呉服問屋、井筒屋江戸店の店主・愁介が、「余一に関わる大事な話がある」と六助の前に現れた。
いったい愁介は何を企んでいるのか――。
話題沸騰の大人気シリーズ第八弾!!
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