料理人季蔵捕物控
風薫る初夏、日本橋にある一膳飯屋・塩梅屋を、さと香という艶やかな芸妓が訪ねた。
気性がまっすぐで誰からも好かれる彼女だが、訳あって父親と絶縁しているという……。
その頃、塩梅屋の主・季蔵は、端午の節句に呉服・太物問屋の京極屋で起きた跡継ぎ殺しについて耳にする。
塩梅屋を訪れた同心は、京極屋の主の妾・おいとがお縄になったと語るが――。
笹の香りがたまらない粽、父の思い出がつまった空豆、新緑の川面に見立てた葛ひき椀……目にも愉しい初夏の口福の数々が登場する、心温まる大ベストセラーシリーズ、待望の第二十弾。
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