居酒屋ぜんや
山王祭に賑わう江戸。
神田花房町の居酒屋「ぜんや」の常連客たちも、炎暑のなか祭りに心を躍らせていた。
出門を禁じられている武家人の只次郎は、屋敷で育てている鶯の調子を見ていたが、甥の乙松が高熱にうなされ、町人に扮して急ぎ医者を呼びに走ることに。
帰り道「ぜんや」に寄ると、女将のお妙に変装を笑われながらも、’食欲がないときにいいもの’を手渡され……。
一方、お妙は夢の中で亡き夫・善助との思い出を蘇らせる。
体に良い旬の植物・食材の知恵が詰まった、美味しい傑作人情小説第五巻。
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