料理人季蔵捕物控
日本橋の塩梅屋では師走に限り、財布に優しく身体が温まる昼餉で客をもてなしていた。
今年は嘉月屋の主・嘉助が届けてくれた餅米を使った「五目おこわ」にすることに。
そんな折、塩梅屋の主・季蔵は嘉助に頼まれ、両替屋千田屋に生鮭料理の試作に赴く。
季蔵が燻し鮭を作っている最中、婚礼を控えているお千恵に「珊瑚の丸い簪」が届けられた。
彼女は死んだことになっているおとっつあんに違いないというが……。
人間の心淵を描き切る大ベストセラーシリーズ、待望の二十六弾。
更新中です。しばらくお待ちください。