七夕の日、裏店の住人総出で井戸凌いをしているところに、伊勢崎町の熊伍親分がやって来た。<br />夢之丞に、知恵を拝借したいという。<br />二年前に行方不明になった商家の娘・真琴が、溺死体で見つかったのだが、咽喉の皮一枚残して、首が斬られていたのだ。<br />一方、今度は水茶屋の茶汲女が消えた。<br />二つの事件は、つながっているのか?(「星の契」)。<br />親子、男女の愛情と市井に生きる人々の人情を、細やかに粋に描き切る連作シリーズ、待望の第二弾。<br />