居酒屋ぜんや
絶品料理と癒しの笑顔が評判の居酒屋「ぜんや」。
女将・お妙と馴染みの旦那衆で紅葉狩りを予定していた日の前日、湯島からの出火で「ぜんや」にも火の手が。
屋根が燃え、炎に包まれるのを目の当たりにしたお妙は、幼い頃の記憶をよみがえらせ、翌日から腑抜けたようになってしまう。
只次郎はお妙を励まそうと、お土産を探しに酉のまちで賑わう浅草へ繰り出した。
そこから思いもかけない美味しい出会いがあって……。
しあわせ沁みる料理は、喜びであり、生きがいだ──心ときほぐされる人情時代小説第八巻。
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