並木拍子郎種取帳
「ちと、面白いことがござりました」――人気狂言作者・並木五瓶の弟子・拍子郎は、’町のうわさ’を集め、師匠のうちに報告にくるのが日課だ。
大店の不義密通事件、出合茶屋の幽霊騒動、金貸しの老婆の首吊り事件……拍子郎は、遭遇する事件の真相を、五瓶とその妻の小でん、料理茶屋のおあさ、拍子郎の兄で北町奉行所に勤めている惣一郎などを巻き込んで、次々と明らかにしていく――。
江戸の四季と人の心の機微が織りなす、粋でいなせな捕物帳の傑作シリーズ第一弾!(解説・細谷正充)
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