留年寸前の僕が担当教授から命じられたのは、不登校の女子学生・穂瑞沙羅華をゼミに参加させるようにとの無理難題だった。<br />天才さゆえに大学側も持て余し気味という穂瑞。<br />だが、究極の疑問「宇宙を作ることはできるのか?」をぶつけてみたところ、なんと彼女はゼミに現れたのだ。<br />僕は穂瑞と同じチームで、宇宙が作れることを立証しなければならないことになるのだが……。<br />第三回小松左京賞受賞作。<br />(解説・大森望)。<br />