並木拍子郎種取帳
貧乏人にも親切だと評判で、診察にもかなりの信用があった医者・良庵が殺された。
人気狂言作者並木五瓶の弟子・拍子郎と料理茶屋の娘・おあさは、半月前に占断所で偶然、良庵の女房を見かけていた。
早速、拍子郎は事件に首をつっこむことに……。
(「三世相」より)。
表題作他「短い春」「雨の鼓」「子ども屋の女」「旅芝居」の全五篇を収録。
江戸の芝居町を舞台に、男と女の情の濃やかさと、人生の奥ゆきを余すことなく描いた傑作捕物帳シリーズ、待望の第三弾。
(解説・縄田一男)
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