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代筆屋おいち

本郷梨の木坂の歌占師・戸田露寒軒宅の手伝いをしながら代筆屋を営むおいちは、なんとか客を増やそうと心を注いでいた。
そんなある日、日本橋大伝馬町の紙商小津屋で、おいちが再会を夢見る許婚・颯太の姉・七重とそっくりの声を耳にする。
一方、代筆の客を紹介してくれたお絹の娘で、火付けで死罪となったお七の墓が近ごろ荒らされていると聞き、見張りを申し出たおいち。
おいちと颯太が結ばれる日はやってくるのか――。
真心をこめて代筆するおいちの文が、人と人との絆を結び、縁をつなぐ大好評連作時代小説、第三作。




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