「実録怪談」が存在するのは、日本だけではない。<br />ヨーロッパにもアメリカにも、そしてロシアにも南米にも、身の毛のよだつ話は尽きることがない。<br />文化によって恐怖の感じ方は違っても、生きている人間に迫ってくる《あの世からの叫び》は必ず存在するのだ。<br />「ソ連時代の連続殺人事件の被害者の亡霊」「グァムに出現する旧日本兵」「リューベックの歴史資料館で落ち続ける男」……。<br />俊英・黒木あるじが取材した、海外ホラー奇譚の数々がここに集結。<br />