代筆屋おいち
母を亡くし、生涯共にと誓った颯太とも生き別れて、おいちがひとりで過ごす二度目の秋。
本郷丸山の歌占師・戸田露寒軒を手伝いながら、自らも代筆屋の看板をあげるおいちのところに、犬猿の仲の従姉・お菊がやってきた。
それをきっかけに、おいちは二度と帰ることはないと思っていた故郷を訪ねることとなる。
一方、露寒軒宅に颯太の姉・七重が訪ねてくる。
恋しい人との再会を期待するおいちだったが……。
文によって人と人との縁を結んできたおいちは、自らが望む縁をたぐりよせられるのか――大好評時代小説、シリーズ完結。
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