古民家〈月光荘〉のイベントスペースとしての運営を任されることになった遠野守人。<br />修士論文提出後の小正月、「庭の宿・新井」で開かれる繭玉飾り作りを取材しつつ、イベント開催の段取りを学ぶ。<br />そこに、守人と同じく家の声が聞こえ、かつて養蚕を営む家で育った喜代も参加することになった。<br />将来に向けて動き出した仲間たち、思いがけない再会、大切な人との別れ──。<br />土地と記憶をめぐる四世代にわたる物語、感動のシリーズ第五作。<br />