唯一の身内である母を突然亡くしたアキコは、長年勤めていた出版社を辞め、母親がやっていた食堂を改装し再オープンさせた。<br />しまちゃんという、体育会系で気配りのできる女性が手伝っている。<br />メニューは日替わりの〈サンドイッチとスープ、サラダ、フルーツ〉のみ。<br />安心できる食材で手間ひまをかける。<br />それがアキコのこだわりだ。<br />そんな彼女の元に、ネコのたろがやって来た――。<br />泣いたり笑ったり……アキコの愛おしい日々を描く傑作長編。<br />