一条帝の即位により摂関家の一員となった藤原道長は、その権威を後ろ盾に、大学寮試験への介入、藤原公任との井戸水争いや女遊びと、宮中に揉め事を次々と起こす。<br />憂慮した晴明と実資、それに友人である源頼光の忠告にも道長は耳を貸さない。<br />そんな中、藤原一族の中で無能者扱いされている顕光の思わぬ妬みから、宮中に呪の連鎖が始まってしまう。<br />鬼に憑かれた顕光は、京を闇に陥れる恐るべき存在へと変貌してしまう……大好評シリーズ第三弾。<br />