江戸の夏。<br />日本橋は木原店にある一膳飯屋塩梅屋では、アジとイワシの刺身朝餉膳が人気だ。<br />そんな折、馴染み客である廻船問屋の主・五平が、季蔵に出張料理の依頼に訪れた。<br />泉水寺での幽霊画鑑賞と怪談噺の会で七夕膳を出してほしいという。<br />しかし当日、泉水寺で恐るべき事件が起きて──季蔵の料理の腕と推理がますます冴えわたる、二六〇万部突破の大ベストセラーシリーズ、待望の最新刊。<br />書き下ろし。<br />