プロパチンカー探偵
プロパチンカー・蓮沼太郎は、師の盛田と修行の旅を終え、船橋市のホール・大魔神に帰還した。
そこで、不当に玉を出す「突撃軍団」と、不調ながら黙然と粘り倒す長身男と、パチンコ好きのキャバクラ嬢・眞美に出会う。
「突撃軍団」の不正を把握しながら、対策を講じられない現状に太郎は義憤を募らせていく。
プロパチンカーとは正々堂々、独立独歩の推理力によって台を選び取る一種の探偵である。
その自負により、不正は許すまじとの強力な信念を抱え持っていたからであった。
そしてひとつの殺人事件が起きる――――孤高のパチプロ・池上蓮が遺した自伝的要素も含むミステリー小説。
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