10歳の少年シュトッフェルは,湖のほとりのちいさな村で,ボートこぎをして両親を助けています.まずしい暮らしをなげく両親の会話を聞いて,シュトッフェルはとんでもない計画を思いつきました.飛行船にもぐりこめば,アメリカで成功したおじさんに,助けを求めに行くことができる!──シュトッフェルの冒険が始まります.トーマス・マンの娘による1930年代の作品.【解説・天沼春樹】