一九七九年一月,朝日新聞の一角を占め始めたコラムは短い中断をはさみながら続き,一九八六年末には二○○○回を越えた.ことばの狩人たる筆者による,これは壮大な偉業といえよう.加筆をほどこして編まれる新書の六冊目は,一九八六年の一年分を収録.「あとがき」には,ヨーロッパ知識人の強い関心も紹介.