「白菜が赤帯しめて店先にうっふんうっふん肩を並べる」(俵万智),「わが――光輝く――角」(米国インディアンの詩),「霜柱どの一本も目ざめをり」(加藤楸邨)…….詩歌の宇宙を飛翔するシリーズの七冊目.「朝日新聞」一九八八年九月一四日付まで一年間の掲載分に加筆するこの巻では,初登場の歌人・俳人らの作品が多く収められる.