「恋は専制君主のうちで最も傲慢な輩であり,一切か無かどちらかしかない」――1882年の出版後も,スタンダールが生涯をかけて取り組んだ無類の書物.下巻には女子教育・結婚制度を論じる第五十四章以下と,箴言や考察からなる「断章」,序文や短篇小説などを収録,詳細な注を付す.新訳.(全二冊完結)