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帝都で探偵はじめました

――なにか順番が逆な気がしますわね。
幽霊が出ると噂が立ってから、死体が見つかるなんて。
昭和初期を舞台に、名家の御曹司・夏樹と、その義妹・欄子が謎に挑む、昭和レトロ・ミステリ第三弾! 「僕、家出しようかなと思うんだ」秋も深まってきたある日、夏樹の友人・志津馬が唐突に言い出した。
聞けば、母親に煩わしさを感じているとのこと。
夏樹の義母・巴らを巻き込み話は転び転んで、夏樹たちは知人友人を伴い「幽霊が出る」と噂のホテルへと泊まりに行くこととなる。
風光明媚な山の中のホテルに気分が高まる一同だったが、着いて早々、部屋を案内されているときに死体が発見されてしまう。
「なんで私を犯人にしようとするんです……?」「せっかくの旅、静かに過ごしたいからよ」「義理の息子が捕まったら、呑気に旅は続けられないでしょうよ」「じゃあ、すぐに別の犯人を見繕って捕まえなさいよ」 相変わらずめちゃくちゃな義母の命令で、しぶしぶ事件を調べ始めた夏樹だったが――。




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