明治はいから洋食お嬢さま
「おいしい」その言葉は、人生を変える。
――時は明治。
子爵の娘ながら剣道や柔道が達者なおてんば女学生・花城沙織は、ある日、女学校のマナー講習で「安くて美味しい」がモットーの大衆洋食の名店《自由軒》のシェフ・草林寛治が作った洋食を口にする。
そのあまりの美味しさに言葉を失った沙織は、「みんなを笑顔にする美味しい料理を作って、自分の店を開く」という大志を抱き、《自由軒》の門を叩く。
なかなか寛治に弟子入りを認めてもらえない沙織だったが、再三通い詰める沙織の熱意と、彼女の持つ「一度食べたメニューを自分の手で再現できる」という才能を買われ、なんとか弟子入りを認めてもらえることに。
厳しくも充実した修行の日々が始まった――のだが、その姿を見ていたクラスメイトで公家の血を引くお嬢様・西園寺みさに、華族の令嬢がすることではないと揶揄されてしまい……?
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