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恋の穴におちた。

「おとなりさん、ですか?」私、小説家の牛老丸華菜が住むマンションに突如空いた謎の『穴』。
その『穴』の先に美しい顔があった。
一瞬上手な絵画かと思った。
そのぐらい非現実的な美貌。
小学生、つまり十歳ほどの男の子のようだ。
「あのう……」知夫、と名乗る美しい顔の少年は、無言でただ見とれている私におずおずと呼びかける。
そして、小動物のように首を傾げていた。
それが、すべての始まり。
私と彼の、何とも表現しづらい、奇妙な交流の幕開けだった。
日日日が贈る、究極の『愛』が綴られた物語。




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