小学校中退の独学で日本初の本格的な植物図鑑を送り出し、「日本の植物学の父」とよばれた牧野富太郎。<br />貧しさや困難に見舞われながらも「草を褥に木の根を枕 花と恋して九十年」の言葉どおり、ひたむきに植物を愛し、その魅力を伝えることに情熱をそそいだ生涯を、簡潔な文と美しい絵で描く、あたらしい伝記絵本。<br />巻末に国立科学博物館植物研究部研究主幹・田中伸幸氏の解説と、作中に描かれた牧野富太郎ゆかりの植物一覧を掲載。<br />見返しに年譜つき。<br />