「風が吹かなければ、俺たちは出会うことはなかった。<br />運命だったんじゃないかな」勤め先の法律事務所が閉所となり、再就職先を探していた亜子。<br />風に舞った求人票を拾ってくれたのは、なんと大手事務所から独立したばかりのエリート弁護士、秀一だった。<br />彼に誘われ勤め始めた二人きりのオフィスで、少しずつ縮まっていく二人の距離。<br />でも秀一は、ウエディングドレスの誰かが写った写真を大事そうに持っていて……?