「この曲を弾いていると、君を思い出すんだ」外資系インテリアショップで働く堤花音の楽しみは、週に一度、叔父が経営するピアノバーで演奏することだった。<br />ある夜ピアノを奏でる花音の前に、世界で活躍する天才ピアニスト霧島蓮が帰ってきた。<br />かつて花音にとって、憧れであり、コンクールを競うライバルでもあった蓮。<br />再会の喜びの中、二人はめくるめく一夜を共にする。<br />だが蓮は、公演をドタキャンし失踪している最中で……。<br />